椿落つ飛び石は師の歩幅にて
椿落つ飛び石は師の歩幅にて
長崎時代、我が家の庭を茶庭に作り替えるとき、飛び石の歩幅が如何にも上手くいかない。そこで高齢の先生に来ていただき、その先生の歩幅に合わせて石を配置したところ、これがぴったりの形になりました。枝折戸から水琴窟の蹲まできれいな線が出来ました。
その頃の若い私たちの歩幅では上手く出来なかったかも、其の後茶会を催したのは言うまでもありません。
その時当然料理方の私が、茶碗を阻喪し皆を驚かせたのが最後の落ちでした。
鰻来るらし金串も研いで待つ
鰻来るらし金串も研いで待つ
鰻を釣ったものの、捌けないらしい。持ってくるとの電話。
来るのはありがたいが長く使っていない金串も手入れしないとうまく刺さらない。二本三本ではない。大変だ。私は鰻をっ開くのに専用の包丁ではなく、小出刃を使うこの包丁も良く研いでいないといけない。さあー大変だ。
所で、酒も持ってくるかな。
藪椿仕覆開くごと雌蕊出づ
藪椿仕覆開くごと雌蕊出づ
長崎の五島は椿で有名な列島である、特に【玉之浦】という品種は特に有名である。そして又、特産品に椿油がある。
我が家も茶花として椿を植えている。
その花の、蕾の時は茶入れを包む仕覆の様な形ですが、だんだん開いてくると仕覆の口を押し開けるように開いていくのです。
そして中からは茶入れではなく、雄蕊雌蕊が出てくる。そして地に落ちる。
杉若葉いざ登らんと勢溜り
二十年程前福岡の英彦山神社へ仲間と吟行に行った時の句です。
登り口まで行って一息ついてると立札ががあり、「勢溜り」とある。横にある説明文を見ると、
【ここに来るまでの間に汗や埃にまみれ、服装も乱れているでしょう。ここで暫く服装を整え、汗を拭いて聖域に上る準備をして下さい。】と、
言うようなことが書いてありました。
心も整え、御山は神様と、若々しい杉の若葉が皆様をお待ちしております。「いざ 登らん」