コオロギがシャッター街の主となる

最近はどの都市に行ってもシャッター街という言葉を聞く。

確かにシャッターは下りたままであるが、勝手はたいそうな賑わいであったことが偲ばれる。

私がまだ若いころ、そう、40年ほど前この市場も大変な賑わいであった。そこに友人の経営する雑貨屋、親しい魚やがある、通路の両側に50件ほどの商店が連なっていたのであるが、今は野菜や、乾物屋など数件を残すのみである。

コオロギなどは、人の気配がすると泣き止むものである。そのコオロギが通路のあちこちで鳴いているのである。本当は人間の方が泣きたい気分である。

とうとうコオロギに占領されたようである。

 

 

 

コオロギがシャッター街の主となる