鐘霞む飛鳥瓦に苧麻地痕

 

法隆寺で庭の散策中に花壇の中に瓦のはへんを見つけた。

拾ってみると飛鳥瓦である。

多分大改修の折落としたものであろう、

以前に西岡常一氏の著書を読んでいた。

瓦の裏に苧麻の跡が今窯から出したばかりのように鮮明な痕である。

当時の陶磁器職人は今で言うハイテク集団であったとか。

苧麻を織った人の生活、焼いた人の生活どんなであったのであろう。